チャーリー・パーカーとクリフォード・ブラウンの死が
結果的にハードバップの隆盛を生んだと思っている。
トランペット、サックス、ピアノと多くの若手が、それこそ、堰を切ったように
シーンに飛び出した。 だが、トロンボーン界は人材不足であった。
J.J.ジョンソンやベニー・グリーンなど大御所クラスは独自の道を進み
アル・グレイはビッグバンドのセクションマンに専念、J・グリーヴランドは
スタジオ・ミュージシャンとして名を売り、いずれもハードバップとは縁遠い。
そこにあらわれたのがデトロイト出身のカーティス・フラー だ。
1957年、ニューヨークに来たカーティス・フラー はブルーノートやプレスティッジに
立て続けにリーダー吹き込みを行いながら、サイドメンとしても獅子奮闘の大活躍を演じ
ハードバップに見事に適応したトロンボーンスタイルで斯界の第一人者となった。
本アルバムとタイトルの名に恥じない存在だったのである。
本アルバムはカーティス・フラー が22歳のときのデビュー作で
デトロイトゆかりの面々が脇を固めている。
ソニー・レッドなど相当『青いプレイ』だが、ただひとり年長者のハンク・ジョーンズの
滑らかなサポートがサウンドの潤滑油的役割を果たしている。
ニュー・トロンボーン/カーティス・フラー 視聴有
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